内向人間向上計画(内向人間の社会適応術)

世間は内向人間より外向人間の方が多いのは事実です。「内向的なのは個性だから仕方ない」と言って協調性の無い人間にはならないでください。あなたは今よりもっと人から嫌われてしまい今の境遇よりもっと居心地が悪くなってしまいます。相手が我々のことを理解していない(できない)のなら私達から歩み寄って妥協することが必要になってきます。そうしないと我々はこの社会の中で生きていけないからです。悲しいですがこれが現実です。内向は内向で個性を絶やさずに尚且つどこを譲って妥協しなければいけないのか。そしてどのようにして我々はこの世の中を生き延びていくかを探っていきたいと思います。

・笑顔は世界の共通語
私がこれまで生きてきた中で重要だと思うのは“笑顔”です。笑顔は「あなたに敵意はありませんよ」という意味でとても大切なことだと思います。人間は感情の動物です。笑顔をされて嫌に思う人はいないでしょう。“ブスッ”とされるより笑顔でいてくれた方が相手は気分がいいに決まっています。だからあなたも人と接する時はなるべく笑顔で接してみてください。「そんなことやってられるか」という人もいるかとは思いますが、そうやって演技をすることも大人の社会ってものです。いい意味で積極的に演技をしてください。私は会社の中で人と話す時は笑顔で接することを心がけてきました。笑顔でいる限り悪い関係にはなりません。嫌でも笑顔でいてください。私は海外旅行の経験もありますが、言葉の通じない海外でも笑顔の大切さを痛感しました。笑顔は特に初対面の人、面接に威力を発揮します。面接に受かるコツはズバリ“笑顔”です。私は学生時代の就職活動の時も含めて数えられない程の面接を受けてきましたが、面接に受かった会社は必ずと言っていい程笑顔で面接を受けられた会社です。学生時代十数社の面接を受けて最後の方になってやっとこのことに気付きました。どんなに入社試験の成績が良くても面接がうまくいかなければ落とされます。私は50人中筆記試験5番以内に入っていると言われても面接で明るい印象を与えられなかった為落とされたことがあります。会社は暗い人よりも明るい人の方を求めているに決まっているんです。ごく稀に例外のところがあるかもしれませんがこれは今の時代の風潮として間違いのない事実です。結局世間はネアカ社会なんです。面接での笑顔は転職者よりも力量のわからない新卒者の方がより重要になってくると思います。内向人間の社会適応術として“笑顔”を身に付けてください。そうすればあなたの強力な武器となるでしょう。面接で会社に入ってしまえばこっちのものです。入って「面接の時と印象が違うな」と思われても簡単に首にすることなど出来ません。心の中で「バーカ、騙されたな」と言ってやりましょう。それから会社に入ってからも最低限人と話す時だけは笑顔でいることもお忘れなく。“とにかく笑顔”。笑顔は世界の共通語です。

・職(場)を選ぶ
人とあまりコミュニケーションを取らなくても済む仕事を選ぶ。人間関係のあまりない仕事を選ぶ。例えば、私はプログラマーをしていたのですが、プログラマーは他の職種に比べればコミュニケーションをあまり取らなくても済む仕事の一つです。でもやってみれば判ると思いますが、どんな職種でもコミュニケーションは必ず付きまといます。プログラマーは意外にも人とのコミュニケーションが少なくて済む割にはコミュニケーションの大切な仕事でもあるのです。例えば、何かわからないことがあったとします。コミュニケーションを取って親しくしていれば1分で解決してしまう問題も、親しくしていなくて人に聞けなかったら1日中自分一人で考えて問題を解決しなければならないこともままあります。要するに仕事とは要領のことでもあるんです。あと職人さんなんかもコミュニケーションをあまりとらなくてもいい仕事です。単純な肉体労働も労働時間だけはいいのではないでしょうか。公務員は競争社会ではないので他人を蹴落とすモーレツ企業戦士になりたくないという人はいいと思います。どーせ蹴落とされるのは我々内向人間ですから。アルバイトではコンビニのバイトも機械的な作業なので意外にも内向人間に向いているという人もいます。ただどの仕事でも労働時間以外のコミュニケーションの時間も避けては通れないことは忘れないでください。

・仕事が出来る人間になる
学生ならともかく会社では仕事の出来不出来が重要な位置を占めます。常に無口で協調性がなく飲み会に誘ってもいつも断っている人でも仕事さえ出来ていれば相手はその人について何も言えません。裏で陰口言われようが何されようが「そういうキャラでいく」「相手と合わせられるほど器用ではない」という人は仕事の出来る人間になりましょう。仕事が出来れば人はあなたを認めざるを得ません。でも要領のいい外向人間の方が仕事も出来る場合がほとんどなんですけどね。仕事の出来る出来ないの問題は勉強が出来る出来ないこととは全く別の問題です。

・相手に興味を持つ
内向的な人は自己中心的なので相手に全く興味を示さない人が多いです。人と友達になる為には相手に対して興味・関心を持つことが大切だと思います。そうしないと相手も自分に対して興味を持ってくれないと思います。相手に興味を持たないと中身のない会話になり会話も続きません。

・雑談技術を向上させる
内向人間の社会適応術として雑談の技術を向上させることは非常に重要です。これは内向・外向に関係のないことだと思います。世渡りが下手で不器用な内向人間にとって雑談は楽しむことよりも技術として重要になってきます。重要性の割に内向人間は雑談が出来ない人がとても多いのも事実です。それが仕事の出来不出来や出世などつまり世渡りにつながっているのだと思います。雑談技術としては聞き上手になる。あいづちを打つ。あらかじめスポーツ紙などを読んで話のネタを用意しておくのも一つの手段です。

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