私が得た内向人間への見解の一端

私は今まで内向サークルをやってきて多くの内向人間に接してきました。その中で皆さんに表れている共通の特徴みたいなのを見出してきています。これから私がこれまで得てきた内向人間への見解みたいなものの一部を発表していきたいと思います。これから述べることは女性よりも内向的な男性に多い特徴だと思います。

・内向人間は自己中心的
内向人間の多くは意識が自分自身に向いている(内向している)為にわがままで自己中心的な人が多いと思います。他人の気持ちを考えない。私自身わがままだと思います。それでいて内向的な人は自分自身がかわいくて仕方ない割には自分が嫌いという人が多いです。例えば、会話をしている時二人が同時に話し出してしまうことってありますよね。そういう時ほとんどの内向的な人は話しを譲らないで自分が喋ろうとする。私は相手が自分のことしか見えてないのがわかってるのでいつも譲ってあげてます。これは特に内向的な男性に強い傾向です。外向的な人や女性は気を遣って譲ろうとしてくれる人が多いです。あなたのことを言っているんですよ、○○君(笑)。

・内向人間は冷たい
私は内向的な人より外向的な人の方が優しいと思います。勿論これは内向・外向で区別するより個人的な問題だとは思いますが、私が今まで多くの内向的な人・外向的な人を見てきた主観の統計によるものです。内向的な人は「他人への思いやり」や「気づかい」みたいなものに欠けていると思います。これは内向人間は不器用でうまく人を気づかうことが出来ないということも一つの要因として挙げられると思いますが、それだけではありません。例えば、友達が怪我をしたとします。その時内向的な人は「大丈夫?」という一声が掛けられない。怪我をして大丈夫な訳ないことは見ればわかるからわざわざ「大丈夫?」なんて声を掛けても仕方ないというのが内向人間の見解なのだと思います。内向人間はそういう意味で合理的な考え方をしています。でも本当にそれでいいのでしょうか?。外向的な人はそういう時「大丈夫?」という言葉が自然に出てきます。そういうところは我々が外向的な人に見習わなければならないところだと思います。外向的で性格のいい人は物凄い「優しさ」「心の広さ」「行動力」を持って何の偏見もなく我々と接してきてくれます。そして私達のいたらなさをフォローしてくれます。私はそういう人大好きです。私は外向的な人も好きです。内向・外向に関係なくいろんな人と友達になりたいと思っています(実際外向的な人と友達になるのは難しいが)。しかし、やっかいなのは外向的で性格の悪い人です。奴らは我々を軽蔑し内向人間を屁のように扱い人だと思わないようなところがあります。こちらから話し掛けても人を小馬鹿にしたように無視して故意に相手にしない人がいます(経験多有)。私はそういう人にはもうあきれてしまって可哀相にさえ思ってしまいます。そういう外向人間に対しては私は激しい憎悪と敵意を覚えます。

・内向人間は合理的
先程例に挙げたように内向的な人は非常に合理的な考え方をしています。他に例を挙げてみます。どこかの会場の手配の流れを例にすると、「自分が会場の場所を探したんだから、お前が直接行って会場の予約をしてこい」というような考え方です。自分が探したのなら自分がそこに行って予約の手配までしてくれるのが普通だと思います。しかし内向人間は合理的な考え方をした人が多いので、「俺がこれをしたんだから、その代わりお前はあれをしろ」というような考え方になる人もいます。内向人間は他人の為に尽くすボランティア精神のようなものに欠けています。また、雑談の有無です。外向的な人は雑談を楽しみます。しかし、内向的な人は用件だけを言って済ませようとする人も多い。「雑談なんてウザったくてやってられるか」という考え方です。雑談は人間関係の潤滑油として非常に重要です。「話したくないから話さない」「俺は話さなくていいんだ」ではなくて、皆さんも社会の構成員の一員として雑談をして、社会の多数者である外向人間に溶け込む努力もしていきましょう。

・内向人間は悩み多き人間
内向的な人は意識が内向きなので自分のことを気にしすぎて他者と自分を比較しコンプレックスや悩みを持つ人が多いです。故に対人恐怖や視線恐怖などの神経症の人が多いのです。内向人間は常に悩んでばかりの人生です。でも「悩む」って人生にとってとても大切なことだと思います。悩まない人間は反省無き人間です。反省しないと人間ダメになります。私はこれからもいい意味で大いに悩もうと思っています。

・内向人間は種を残せない?!
内向的な人、女性もそうかもしれないが特に内向的な男性は恋人がいない、又は彼女いない暦=自分の年齢の人も多いのではないだろうか?。いや実際多いです。前に会合で「この中に彼女がいる人はいますか?」と聞いたら15人位のグループの中で彼女がいるという人は一人もいませんでした。年頃の男性がである。普通ありえません。やっぱり俺達は普通じゃない。もし私が女性だったら正直言って内向的で暗くてキモイ男なんかと話もしたくないと思います。もっとおもしろくて明るい感じの人と話がしたいと思うはずです。たんぽぽ広場の会合には女性で結婚している人は今までに何人も来ているが、男性で結婚している人は私が知る限り一人も来たことがないと思う(現在は一人来ました)。今まで何百人もサークルに来ていて男性既婚者は一人も来たことがないのである。勿論サークルには既婚男性は来てはいけないというルールなど一つもない。一体これはどういうことであろうか?。このことはある意味驚くべき事実であり我々内向的男性は真摯にそして危機感を持ってこの事実を受け止めねばならない。現在は(昔からそうだったと思うが)弱肉強食の時代であり社会的弱者である内向人間が種を残せない、つまり結婚できなくて子孫を残せない人が多く出てくるのは自然の摂理として当然のことかもしれない。動物の世界では強い者がより優れた遺伝子を残して子孫繁栄していくものである。人間も動物であることには変わりない。内向人間は果たして自然淘汰される運命なのであろうか?。ちなみに元モー娘の中澤裕子の座右の銘は“弱肉強食”である。

・内向人間の良さ
こうやって改めて内向人間の特徴を挙げてみるとあまり良いところはないように思われますがそんなことはありません。内向的な人は自分たちが今まで心を痛めてきているので人の心の痛みがわかります。人脈作りを目的としている人には役に立たないと切り捨てられるかもしれません。しかしそれを逆手にとって、そういうこちらからもどうでもいい人ではなく真に自分を必要としてくれる人、血の通ったあたたかい交流を求める人だけが近づいてくると考えれば逆に良いのではないでしょうか。また、内向的な人は社交的な人のような軽薄さがない為、人から信頼を得やすい。実はトップセールスマンには内向的な人が多いそうです。根暗って素敵ね。今まで根暗とか暗いという言葉をたくさん使ってきましたが、実は私は暗い人なんて一人もいなくて、みんなおとなしいだけなんだという見解も持っています。

・内向的な自分自身を受け入れる
内向的な人が自分を否定し、外向的になりたいと望むのは非現実的な願いです。外向的な性格に自分を変えようと無いものねだりをするのではなく、内向的であることを認め、受け入れて、その長所を伸ばしていくほうが自然で有効なことです。最悪なのは自分を否定することです。受け入れたからといってそれはあきらめや、まして絶望などではありません。内向的なことは直すべきものではありません。その特徴を理解しその長所を知ってそれと“共に生きる”ものです。内向的であることを受け入れれば自分に素直に前向きになれます。そのままの自分でいいのです。この世に人類が現れて以来、あなたと全く同じ人間は他に一人として存在していません。あなたという人間は他に類を見ないとてもユニークな存在なのです。あなたは他の誰とも違うのです。内向的だと言って卑屈にならないでください。あなたは素晴らしい人間なのです。内向的なことは素晴らしいことなのです。

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